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献堂以来57年の悲願だった、礼拝堂聖壇への「恵みの座」設置が完了しました。教会創立80周年記念事業の先行実施です。
パズルの最後の1ピースがはめられるかのように、アングリカン=メソジストの建築様式に欠けていた部分が補われて、完成に導かれました。

「恵みの座」(Altar Rails)設置(2012.9.12)

祭壇十字架へは、先立つこと7月に、アングリカン=メソジストの様式に則って、真鍮製の「IHSメダリオン」が取り付けられました。
8月に英国よりコンテナ船で到着した「恵みの座」は、東京港からトラックで搬入、取付までしばらく寝かされます。幅を詰める必要があります。
一旦工場に引き上げられ、きれいに幅詰めを終わった「恵みの座」が、地元の職人さんたちの創意工夫によって取り付けられます。
分解過程で、取付用のボルト穴を発見、しっかりと固定することができました。真ん中ゲートの取付調整は、床がゆがんでいて一苦労。
無事取付が完了しました。「元からついていたかのように違和感なし」とは、携わった皆の率直な感想です。職人さんたちの工夫と労苦に感謝。
礼拝堂の重厚さが増し加えられました。世界聖餐日主日礼拝において聖別奉献され、さっそく、洗礼式、聖餐式に用いられる予定です。
この「恵みの座」は、英国教会ロチェスター教区チャタム小教区の礼拝堂からの取り外し品で、1930年奉献、82年前のものです。
銘板が取り付けられており、奉献当時の主任牧師(Vicar)の感謝の捧げ物であったことがわかります。
80年間の英国の信徒たちの信仰と思いが刻まれた「レール」を受け継いで、西新井の地で、恵みの足跡を刻んでいきたいと願っています。